カラーの歴史と今



堅っ苦しいタイトルで始めて見ましたが、タイトル通り今回はカラーリングの歴史を少しずつ紐解きつつ、現代の髪について綴っていこうと思います。
そもそも髪を染めるという行為はいつの時代からあるのでしょうか?そのことについて考えてみたら意外な発見がありました。




[染髪の歴史]
ヘアカラーの歴史は遡ること旧石器時代、それも後期くらいからあったとされています。樹の汁を使って髪を染めていたとも言われております。おそらくなにかの儀式の際にそのような行為をしていたのではと思い、その当時はそれが髪を染めるという認識ではなかったのでは?と自分は考えます。


それから、紀元前3000年くらいのエジプトなどでは今で言う「ヘナカラー(草木を用いた染髪)」が登場したと言われています。これはおそらくオシャレとか、今で言う"白髪染め"の先駆けなのではと思います。


日本での歴史はというと、平安時代に墨で白髪を染めていたなんて文献もあるみたいで、今と同じ悩みを当時の人も抱えていたのだと思うと、遠い過去であっても"美"に対しての認識は時を超えてもなお同じだと思うと、感慨深いですね。


時は経ち19世紀に入ると世界では、過酸化水素と酸化染料が登場してきます。今日あるヘアカラーの礎が誕生しました。日本ではタンニンや鉄や亜鉛を用いた染髪が登場しました。今でこそ使われることはありませんが、当時はただひたすらに黒くすることでしかなかったようですね。また、鉄を用いた染髪は毛穴から皮膚に浸透して沈着し、地肌が黒くなるなんてこともあったようです。


戦後の日本からは、世界で発売されている過酸化水素と酸化染料のカラーが登場し、俗に言う"オシャレ染め"が登場しました。



それからの進歩は眼を見張るものがあり、目覚ましい進化を遂げて今日に至り、現在では様々な原料で、様々な表現に対応したカラーができるようになりました。


時代が移り変わり、大衆から個人へシフトしている現代において、その人それぞれの個性を表現するツールとしてヘアカラーが確固たる地位を得ています。


過去から見る女性の美に対する意識は、歴史が物語っており、遺伝子レベルで女性は綺麗を求めているのだと思います。





そんな意識により深く寄り添えるよう、表現者として研鑽していきたいです。




参考文献/きほんの毛髪科学/女性モード社


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